調査研究事業
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2018年9月26日、東京都市大学横浜キャンパスにて、都筑リビングラボ公開フューチャーセッションが開催されました。

レポート posted:2018.10.05

2018年9月26日、東京都市大学横浜キャンパスにて、都筑リビングラボ公開フューチャーセッションが開催されました。

今回のセッションのテーマとして、グレーゾンの困難を抱えた方々が保たれている課題やその解決策とは何かについて。

これまでの都筑リビングラボは、参加者各自が、自らの人生における困難や弱さについて語っていきながら、地域のあり方について議論を積み重ねてきました。

今回のセッションでは、そこから一歩進んで「場の創出」を目指していこうというアイディアが出た会となりました。

 

困難を抱えても再び立ち上がれる場を創る

前半はこれまでの取り組みの振り返りと、これから都筑リビングラボとしてどのようなことを目指していくかについて提案がでました。

現在様々なタイプの就労支援の作業所があるなかで、制度の枠にとらわれずに、広い意味で「困難を抱えた様々な人たち」が再び立ち上がることができる場として、次世代型の作業所が作れないか、という内容です。

制度の対象になりづらい、グレーゾンの困難を持っている人々が、前向きに仕事に向き合える場、当事者の目線から作っていくことは、とても可能性のあるアイディアにように感じました。

 

グレーゾンの困難を持っている人たちの困難を考える

リビングラボの後半は、「グレーゾンの困難を持っている人たちが持つ課題とその解決策」について、グループに分かれてディスカッションを行いました。

各グループのディスカッションでは、東京都市大学小池ゼミの学生の皆さんが、参加者から出たアイディアを記録に残しつつ、グラフィックファシリテーションの技術を活用して、わかりやすく整理してくれました。

今回のディスカッションで印象的だった話題は、学校を卒業するまでは、特段問題がなくても、就職や転職時に困難を抱える場合が多いということ。

能力があっても発達に偏りがあることで、職場から期待される人材像とミスマッチが生まれるという課題があることがわかりました。

またこの課題は、グレーゾンの困難を持つ当事者だけの課題ではなく、多くの人たちが大小の差こそあれぶつかっていることではないか、という問題意識も出されたのが印象的でした。

会の前半で提案された、グレーゾンの困難を持つ方も安心して利用できる次世代型の作業所ができれば、その作業所は多くの人にとっても安心できる場になるのではと思いました。

お互いの弱さを開きながら対話を積み重ねていく場となっている都筑リビングラボ。今後はさらに深みのある会になっていきそうです。

(スタッフ嶋田)

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