(巻頭文より)「社会の器」としてさらに高く旗を掲げる
NPOが「参画のしくみ」「新しい価値を生み出す装置」であるならば、常に新鮮な刺激、つまり「多様な人」「生きている情報」との接点が必要です。
今、働き方改革の後押しもあり、「休み方を変えたい」と思う人が増えてきているのではないでしょうか。
そうであるとすると、時代の変化をチャンスと捉え、働きながら活動する人を受けとめる「社会の器」としてさらに高く旗を掲げたいと考えます。
アフター6&ホリディ、楽しくやりがいのあるプログラムを考え、交流し、感謝し、活動の真の意味合いを伝えていく。
今号は、NPOとして活動をさらに外に開いていくことで「社会の器」としての役割を果たしていくための特集です。
想いをもったひとが集まることの価値
認定NPO法人地球市民ACTかながわ/TPAK
認定NPO 法人地球市民ACT かながわ/ TPAK(以下、TPAK)は、貧困層や少数民族、女性や子どもたちの明るい未来のため、タイやミャンマーでの学校建設や衛生改善、生活インフラの整備、インドでの女性の自立支援など、世界各国で様々な活動に取り組む国際協力NGO です。
1993 年の設立以来、ボランティアやインターンも「補助的な役目ではなく主役」と考え、数多くのボランティアやインターンを受け入れてきました。
その数は現在では年間延べ3千人以上、10代~90代まで幅広い年代が活躍しています。
ボランティア活動の内容
事務局ボランティア、イベントボランティア、ボランティア・インターンの他、「あみあみクラブ」ボランティアやプロボノワーカーの受け入れも行っている。
募集の方法
主にホームページと口コミ。また、高校5校や大学10校と提携し、授業の一環として毎年学生ボランティアを受け入れている。ボランティア説明会&活動説明会を原則毎月第3土曜日15時に開催(要事前申込)。詳しくはこちら(地球市民ACTかながわホームページ)
あみあみクラブ
高齢者施設に入居しているお年寄りたちが編んだアクリルエコたわしを、世界の途上地域の人々に届ける活動です。
編み手としてボランティアに参加しているお年寄りは1,000人以上、提携している施設は20 箇所。
色や模様を工夫しながらの編みものが、お年寄りのリハビリや自立促進に繋がっています。
洗剤がなくても少量の水で食器をきれいに洗えるアクリルエコたわしは、カラフルなプレゼントとして喜ばれ、途上地域の衛生教育や環境保全に貢献しています。
また、途上地域への渡航時にエコたわしを届ける「あみあみ大使」(ボランティア)もプロジェクトになくてはならない存在です。
あみあみクラブについて詳しくはこちら(地球市民ACTかながわホームページ)
次回はこの地球市民ACTかながわでプロボノワーカーとして「あみあみクラブ」のパンフレット制作に取り組んだ方々のインタビューを掲載予定です。お楽しみに!