コラム
Column
   横浜市市民活動支援センター

【横浜市市民活動支援センター事業】
情報誌animato27号より 認定NPO法人サービスグラント代表理事 嵯峨生馬さんインタビュー
「プロボノ」は社会貢献の新しい形 コラム

posted:2019.09.12

「プロボノ」は社会貢献の新しい形

認定NPO法人サービスグラント
代表理事 嵯峨 生馬さん

認定NPO法人サービスグラントは、プロボノワーカーと非営利組織(NPO・地域活動団体等)を結ぶことで、プロボノワーカーのビジネススキルや専門知識を非営利組織の基盤強化に活用できるよう支援しています。

代表理事の嵯峨生馬さんに、活動開始からの約15年で起こった変化と、プロボノを受け入れる際のポイントについてお伺いしました。

自分事として、こんな仕組みがあったらいいな

2004年に、当時勤務していた会社の業務でアメリカのNPOの視察をしたときに初めてプロボノという言葉を知りました。
その頃、私自身、サービスグラントとは別のNPO運営していたのですが、人とお金が足りていないNPOにとって、スキルや経験がある人が成果物を提供してくれるという支援がいかに救いになるかと感激しました。
自分事としてこんな仕組みが日本にあったらいいなと思ったのがきっかけです。
そのアメリカのNPOでプロボノの新しいチームが立ち上がるミーティングに同席したのですが、初対面の若者が集まり、2時間で団体の課題を挙げ、それぞれの役割を決めて解散する、という流れが映画「ミッション:インポッシブル」のようで見事で、またそれを支えている仕組みもよくできていました。

当時、日本でプロボノという言葉は本当に知られていませんでした。今も一割知っているかどうかですが、それでも大躍進だと思っています。こういう形で社会に関われること自体が一昔前と比べて大きく変わったと思っています。
プロボノワーカーの層も厚くなり、ワーカー1人1人の動きも成熟して安定感が出てきたと感じます。

入口と出口の両方が大切

活動団体にとっては、いきなり外から来た人を信頼できるかというとそう簡単ではないですよね。できるだけミスマッチを防ぐことが大切だと思っています。

もちろん将来的にプロボノがきっかけで理事になるということもありうるとは思いますが、プロボノワーカーにとっては、まず期間限定で、明確な枠組みの中で参加できる方が安心感があると思います。
ですから出口=卒業を用意し、募集する際に入口の入りやすさだけでなく、出口の出やすさを訴えることが重要です。

同時に入口ももちろん大切で、お互いの目標を共有することは非常に重要です。プロボノワーカーがどんな大企業に勤めていたとしても、NPO と関わるのは初めてという可能性は高いのです。何を目的として、どこで、どうやって、いつまでに、何回くらい、コストはどのくらいか、交通費を出すのか、といった5W1H のすり合わせは必須です。

まだまだプロボノをできそうな人やプロボノを必要としている活動団体はたくさんいるので、プロボノがもっと活躍できる仕組みづくりにチャレンジしていきたいです。

認定NPO法人サービスグラント
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-2-10 中里ビル4F
TEL:03-6419-4021 FAX:03-6419-3885
https://www.servicegrant.or.jp/


「プロボノ」って何?

「公共善のために」を意味するラテン語「ProBonoPublico」を語源とする言葉で、【社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門的知識を生かしたボランティア活動】を意味します。(認定NPO 法人サービスグラントホームページより)
具体的には、たとえばシステムエンジニアが、終業後に自身の経験やスキルを生かしてNPO でホームページ構築等の支援をしたり、デザイナーが活動団体の印刷物のデザインをしたりすることを言います。近年は、CSR の一環として職員にプロボノへの参加を積極的に促す企業もあります。

どうやって募集するの?

団体のホームページやSNSのほか、本誌で紹介する認定NPO 法人サービスグラントや横浜アクションプランナーなど、プロボノの紹介を行っている団体と連携することで募集することができます。

何が期待できるのか?

プロボノ受け入れ側が得られる本質的な支援は、チラシ等の単なる成果物にとどまりません。最初は、当たり前と思っていたことが相手に伝わらないなど苦労があるかもしれませんが、やりとりを重ねて理解を深めることで、より多様な人を受け容れられる団体に成長することができます。
一方、プロボノワーカーにとっても、プロボノは一方的な支援ではなく、新しい世界へアクセスする絶好の機会です。自分のスキルや専門知識をより直接的に社会貢献に生かす喜びや、職場の外の仲間たちとの出会いを通して本業や実生活に生かせるような発見を得ることができます。
職場とも家庭とも違う活躍の場を求めているビジネスパーソンはすぐそばにいます。ぜひ扉を開けて彼らを迎え入れてはいかがでしょうか。 (編集者)


プロボノを活用した団体事例

プロボノを活用して、これまで200 回以上実施してきた音楽のワークショップを形態や価格から分類・整理し、企業に営業・提案するための資料を制作しました。

認定NPO法人あっちこっち代表の厚地さんより
「私たちを支援して下さったプロボノワーカーさんは5名。成果物は多方面からの分析をしてくださって出来た営業資料なのですが、私たちだけでは出来ないアイデアや戦略、構成を考えていただき、素晴らしいものになりました。
既にお問合せや契約につながったりしていて本当にありがたいです。又これから私たちが進む方向も見えてきたように思います。」

認定NPO 法人あっちこっち
「音楽・アートで笑顔を!」をモットーに、若手アーティストの人材育成・キャリアサポート事業、
コンサート・ワークショップ・セミナーを企画・運営、被災地支援事業などの活動を行っている。
登録アーティストはクラシック音楽、ダンス、美術等の分野を合計して50 名を超える。

〒231-0852
神奈川県横浜市中区西竹之丸61-5
TEL: 090-1261-1308 FAX: 045-663-9069
https://acchicocchi.com/

次回は、「若者の力で横浜を盛り上げよう!」を合言葉に、横浜のさまざまな地域で活動している横浜アクションプランナー(YAP)の取り組みをご紹介します。お楽しみに!

page top

最近の人気記事

横浜市市民協働推進センター運営事業

Zoom(ズーム)の始め方  Step1:招待された会に参加する方法

まちかどケア事業(認知症ケア事業) レポート

認知症サポーター講座 横浜オリジナル補助教材

横浜市市民協働推進センター運営事業

Zoom(ズーム)の始め方  Step2:自ら主催して会を開く方法

page top