当法人スタッフの山田に続きまして、8月21日(火)~8月24日(金)の4日間、 私嶋田が倉敷市災害ボランティアセンターの運営協力に入りました。
現在の災害ボランティアセンターの様子と、今後の支援方法についてレポートしたいと思います。
1.体調悪化を防ぐ取り組み
倉敷市災害ボランティアセンター(以下倉敷VC)では、熱中症の他、感染症を防ぐための様々な情報発信がなされていました。
特に8月の倉敷市内は30度超えの日々が続き、ボランティアが熱中症になる危険性がありました。そのため、ケガや事故が起きないよう、事前説明と併せて貼り紙での注意喚起もしっかりと行われています。
その工夫もあってか、熱中症など体調不良になるボランティアはグッと減って来たそうです。
2.作業フローの全体像を説明
毎日実施されるボランティア作業が、どのような目的を持っているのかについて、理解の助けとなる掲示もされていました。
写真では、「在宅生活の再開」までに必要な作業内容について、作業フローが記されています。
例えば、自分たちの行っている作業(例えば床下の土砂出し)の後に、必要になってくる作業がどのようなものかを、ボランティアは理解することができます。
全体像を把握できると作業も捗ることを考えると、よいアイディアだと思いました。
3.受付体制の工夫
倉敷市災害VC内部の様子です。左奥が受付となり、受付前はレーンで区切られていて、整然と並ぶことができるようになっていました。
また左は高速道路無料化の手続き、中央がボランティア活動証明書の手続き、右がその他相談窓口と分かれており、スムーズに受付ができるようになっています。
また写真右のパイプ椅子が並んでいるスペースは、行きのバス席数分で区切られており、受付が済んだボランティアからイスに座ってもらうことで、スムーズにバスに誘導できる仕組みとなっていました。
4.今の倉敷市の状況
被害の大きかった倉敷市真備町を中心に、被災から1ヶ月以上経過し、少しずつですが住民が必要とする支援のフェーズも変化してきています。
(出典:災害支援ネットワークおかやま会議HPより)
岡山市内では、各学校にあった避難所が、新学期と同時に集約され始めています。
また市内を中心に見なし仮設へ移り住んだり、仮設住宅への移動も予定しています。
一方で、在宅避難をしている住民の方々や、見なし仮設に移り住んだ方々へ、支援の手が届きづらい状況が起きているようです。
今後は、孤立状態にある住民へケアを行うなど、ソフト面での支援が期待されている状況です。
5.今後の支援方法について
(出典:倉敷市災害ボランティアセンターHPより
倉敷市災害VCでは、オレンジボランティアの受付も行っています。
オレンジボランティアでは、災害による急激な変化に対応できず、認知機能が低下し混乱されている住民の方々のお話を聞きながら、ストレスの緩和と不安の軽減をサポートします。
認知症サポーターや、認証キャラバンメイトの修了者の方々も参加できるボランティアです。
避難所生活のなかで、心身ともに疲労が蓄積している住民の方々の聞き役となることも重要な支援です。
少しずつ、自分たちのできる範囲での支援を継続的にしていくようにしたいですね。
(スタッフ嶋田)