1月12日(金)に、「認知症カフェ設立講座」を開講しました。

レポート posted:2018.01.20

無題

市民セクターよこはまでは、認知症カフェフォーラムや情報交換会をおこなってきましたが、設立講座は今回が初めてです。

講師は、東北福祉大学、認知症介護研究・研修仙台センター の矢吹知之先生です。

まずは、グループ内のお互いの自己紹介からスタートしました。

この度、横浜市内・市外をあわせて59名の方に参加いただきました。なかには、県外からのご参加もありました!遠い所からも、ありがとうございました。

 

プログラム① 認知症と認知症カフェの理解

~認知症カフェの哲学 

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導入では、『今あなたが、認知症であると診断されました。どう感じますか?どんな気持ちですか』と先生から問いかけがありました。

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“運命として受け入れるには、あまりにも重いが生活に緩やかに受け入れる場面があれば”。

新オレンジプランで位置付けが示されてから、日本全国で約4500か所以上(推定)広まっている認知症カフェですが、認知症カフェという場は、どのような哲学・理念で運営を開始された場なのでしょうか。

オランダで始まったアルツハイマーカフェのきっかけや、オランダ・スコットランド・イギリスのカフェの位置付けについて、それぞれの国の制度を絡めながら、お話しをいただきました。

日本では、介護保険サービスが要介護認定を受けることによって開始され、在宅での日常生活においては、デイサービスや訪問サービスを利用することができますが、

国によっては、認知症カフェがデイサービスのような役割を担っており、カフェ=お昼ご飯を食べるといった役割が期待されている場もあるようです。

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認知症カフェの位置付け

認知症の方に関係する”これまでの集まり”(認知症の人と家族の会、ケアラーズカフェ、ふれあい・いきいきサロン、コミュニティカフェ、デイサービス等)と認知症カフェはどのように違うのでしょうか。

認知症カフェの特徴は、”新たな当事者性”です。

関わる人がすべてが同じ立場であること、その場に関わっている人が、認知症に関心のある当事者である、という視点が大切です。

そのために、認知症カフェでは、情緒的な感情のサポート、そして、情報を得ることができるような、道具的サポートの2面が必要になってきます。

これまで埋めきれなかった隙間・生き辛さを埋める支援が、認知症カフェのポリシーなのです。

地域は違えど、人は違えど、関わる人がみんな当事者であること、そして、すべての人がかかわれる場であること。そんな視点が午前中では示されました。

 

プログラム②ワーク 認知症カフェの軸を考えよう!

午後は、認知症カフェの軸を考えるワークからスタートしました。実は、本講座の企画会の際に、実際の活動者のみなさんから、運営方法や形は様々で良いけれど、でも「カフェの軸」は運営するカフェがそれぞれが持っていないといけないよね。という意見をいただきました。

改めて、自分が何故認知症カフェをひらきたいと思ったのか、ワークシートに記入して、共有する時間をとりました。

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使用したワークシート(市民セクターよこはま作成)

質問項目:

どんな認知症カフェを開きたいですか?

開催する認知症カフェの「軸」を考えてみましょう。

Q1 どうして認知症カフェを開きたいのでしょうか?

Q2  (あなたの開催する)認知症カフェで、大切にしたい考えは何ですか?どんな価値をその場で作りたいですか。

Q3 (あなた自身が認知症の本人であるとして)どんな空間に居心地のよさ、魅了を感じますか?

Q4  自分(一緒に活動する仲間)の強み・得意なことは何ですか?

Q5  認知症カフェの名前を考えてみましょう

 

プログラム③ 講義 運営・開設のコツ 

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午後は、先生より実際のカフェ運営・開設のコツについてお話しをいただきました。

Q1 認知症カフェはどうスタートするのか。何に気を付けて何をすればいいのだろうか?

Q2 継続に向けて大切なことは何か?

Q3 開催される場所はどこが良いか?

Q4 どのように”場”を作るか?

Q5 プログラムは必要か?

Q6 リスクマネジメントをどうするか?

Q7 認知症カフェの基本的構造とそれぞれの役割は?

Q8 専門職の具体的な動き方は?

Q9 広報の方法は何がベストか?

また、最後に、”参加しやすくする工夫”、”語りやすくする工夫”、”継続しやすくする工夫”のために、カフェの目的と、その方法について見直すポイントについてお話がありました。

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プログラム④ワーク 設立までの具体的なステップについて考えよう!

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市民セクターよこはま吉原より、実際のカフェ設立にあたってのステップについてお話しさせていただいたのち、ワークシートの記入・共有を行いました。

どこで開催するのか?誰と開催するのか?どのくらいの頻度で、どんな予算で行っていくのか?

どれも、継続的に活動を続けていくための大切なキーポイントですよね。

 

終わりに

最後に、横浜市の助成金制度、WAM助成金、認知症カフェフォーラム等の情報提供タイムがあり、講義は終了となりました。打ち上げも20名以上のかたにご参加いただき、大変盛り上がりました!!

学ぶことが大変多かった講座ですが、”認知症カフェ”という切り口で、関心のあるかたが集まって、だれもが認知症に関わる当事者なんだ、という気持ちになれたことが大きな一歩でした。

まる一日長時間にわたりご一緒させていただいた矢吹先生、そして参加者のみなさん、ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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