レポート:都筑リビングラボ ネットワーク会議
2018年8月14日(火)に、横浜市都筑区北山田のアーモンドホープセンターにて、「都筑リビングラボフューチャーセッション」が開催されました。
都筑リビングラボの中心は、不登校当事者の寄り添い型支援を行うNPO法人アーモンドコミュニティネットワークや、訪問介護や障がい者作業所などを運営するNPO法人五つのパン、そして発達障がいの当事者や引きこもり当事者。横浜市都筑区にキャンパスを置く東京都市大学の小池ゼミの学生と協力しながら、リビングラボの本格実施に向け様々な展開がなされてきています。
お互いの気心を知ることが大事
今回のセッションのテーマは「活動の参加者が都筑リビングラボを通して得られる価値は何か」について。
活動に参加する障がい当事者の方々や引きこもりの当事者の方々が、プログラミングなどスキルを高めることで、自分の世界を拡げ就労に繋がること、また地元の企業や学生側にとっては、プログラムの開発など実践的な研究・学習の場として関わってもらえることで、双方にメリットが感じられるのではないか、という意見が出ました。
特に、私がとても印象的だった話は、「気心を知ることの大事さ」について。
リビングラボの参加者は、立場や肩書も違う上に、様々な特性を持った人たちが集まっています。
お互いがどのような存在なのか理解を深め合っていくことで、参加者の生き方を知り励まし合える場になっていくのでは、と話が発展していきました。
その後、東京都市大学の学生から、「自分たちがなぜリビングラボに参加しているのか」という話題に。自分や家族、一緒に学んでいる仲間たちの困難や生きづらさについて語ってくれ、自分も含めそれぞれが何かの「当事者」であるという気づきにつながる交流となりました。
「当事者」と「非当事者」という線引きを乗り越えて「お互いの気心を知る」場が作ることができれば、今までにない出会いの場が生まれるのではと思います。
様々な立場の人が集う場へ
今後の方向性として、困難を抱える当事者が、特性を活かした様々なスキルを身に付けることができる場を目指していくことや、都筑区内の企業に声掛けをして交流が生まれる場にしていくことなど、いくつかの方向性が確認されました。
今後の活動に乞うご期待です!
(スタッフ嶋田)